風立ちぬ、観た。
『風立ちぬ』を観てきました。
これです。スタジオジブリです。(まぁ知ってるか)
※以降、思ったことなどです。ネタばれあります。見たくない人はご注意を。
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流れとしては、飛行機の設計エンジニアの主人公(堀越二郎)の、飛行機設計にかける情熱の物語と、ある女性(菜穂子)との恋物語が並行して進められている感じ。
それに加えて、昭和初期くらいの、その頃の美しい自然とか、その時代の激動な雰囲気とかがきれいに描かれていた。壮大で、風がすごい吹いていて、緑がずっと続いてて、空が広いなぁって感じ。
飛行機っていいなぁって、そういうロマンみたいの追いかけるのいいなぁって思った。
ああ、いいなぁロマン追いかけたい。。って思った。
菜穂子は、とても魅力的で、儚さと健気さがまた女性を美しく見せる、というものを感じた。
終盤は、妻がびっくりするくらいボロ泣きしてた。僕もかなり、心動いた。
「風立ちぬ」はおススメできるか
で、妻が落ち着いてから、「この映画は人におススメできるかねぇ」という話をした。
で、正直なんかちょっと難しいよね、って話になった。
仮に、ススメられるなら、これからどんなことを生業としてくかとか、そういうのを考えてほしい中高生とかには、ああやって飛行機のように情熱を注げるっていいいよね的な、そんな幸せもあるよ、どう?みたいな意味でおススメしたいと思う。どうぞ観てください。
ただ、これは人それぞれの受け止め方で、これが唯一の正解とは思ってませんが、僕の考え。これは「風立ちぬ」という映画であって、「プロジェクトX:堀越二郎の飽くなき挑戦」というドキュメンタリではないので、結核を患った女性との(悲?)恋の物語がメインであると思って。
で、そうであった場合、これを人にススメて、観てもらって、誰にどう感じてほしいのか、よくわからんと思った。
とはいえ、なんかいろいろ感じることがあったし、余白が多いと思うので、人それぞれいろんな感想とかもって、それを交換しあったりできたら、それはほんとに面白いと思うから、だから観てみて!というのはあるので、やっぱりおススメすることにします。
(で、下に書くこととかについても、なんか思ったら教えてほしいと思います)
「ものづくり」って
堀越二郎は、飛行機を設計する人で、それはもう素直に楽しそうだなぁと思わされたわけだけど、自分もこういうのやりたい!って僕は実はあんまり言えない。ひとつ発見だったことがあって、僕は「ものづくり」という生業には、なんというか、むなしさとかそういうのを感じるということ。再発見かもしれないけど。これは、ほんとにうまく言葉にできなくて、人を不快にしてしまうかもしれないので、書くべきか迷ったけど、まぁ書く。(不快にさせたらごめんなさい。趣向の話なのでご容赦を。)
僕は、「ものづくり」にむなしさを感じる。
僕は、風立ちぬを観て、率直にそれを感じたんだけど、きっとみんながみんな、そうは感じないいのだろう。
僕が感じたのは、簡単化すると、いくら情熱注いで作ったって、戦争の道具になったり、全部壊れたり、いつか廃れたりするし、世界はあんまり変わらない。ほんとに世界を変えるのは道具を使って世界を変えようとした側の人なんじゃないか、みたいなこと。監督も「ものづくり」に生涯を掛けた人で、自分を重ねてるのかー、めっちゃはっきりむなしさ表現してんじゃんと思った。
けど、ちょっと見方変えると、単にものづくりはロマン、ものづくり最高!監督もものづくりやってきて一片の悔いなし!という捉え方もできるというか、そっちのが素直な気がする。みなさんはどうだろう?
思い起こせば
そいえば、就活んとき、僕の周りは「ものづくり」したいです!っていってメーカー系志望の人が多い中で、なんかテンション上がらなくて、ものづくり以外がやりたい、とか思ってたのを思い出した。もうこれは好みの問題で、絵をかくのが好きか、文章を書くのが好きか、とか、絵を見るのが好きかとか、音楽を聴くのが好きかとか、そんなレベルの話なのかも知れない。とにかく僕は、ものづくりではテンションが上がらなかった。
ものをつくるのが好きな人が、ものづくりを仕事にしたいと思うのは自然なことだし、素晴らしいことだと思う。ただ自分は違うんだなぁってこと。そうか。
じゃあ自分は何が好きなのって、まだまだ全然わかんない。ひとつ言えるのは、サボるのは好き。ラクしてうまく切り抜けるとか好き。
…どうしよう。どうしよう。
引き続き考えていきたい。では!