なぜ風早君は爽子を好きになったのか? [revised]
[PV] きみにとどけ - タニザワトモフミ - YouTube
タイトルからしてネタバレと怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしてます。ごめんなさい。
水曜日はリーガルハイを見てるんだけど、帰りが遅くなってリアルタイムの放送に間に合わないときは、リーハイをnasneで録っておくようにしてる。
外出先からでもnet経由で録画や予約ができるから便利だよ。nasne買った話はこの記事で書いたのでよかったらどうぞ。
それで、録画はしたんだけど、けっきょく10時ちょっと過ぎに帰ったので、リーハイは今度観るとして、同じ時間にやってるダンダリンをみてた。たぶん見たのは2回目。
で、思ったんだけど、展開の納得感がいまいちで、なんでここでこういう行動にでるのか、こういうこと言うのか、っていうのが、いちいち引っかかってしまって、終始ツッコみを入れながら見ていた。
パラドクス的な話っぽくなるけど、基本ムチャクチャなリーガルハイは、そこの部分が割と納得感あると思ってる。ただそれは、リーハイをファンタジーとして捉えてるからではなくて、あれはあれの世界のなかで、ちゃんとお話の整合性を検証しているか、完璧超人的な人が最初から納得感の高い話を作っているんだと思う。ツイてるんだなぁ堺さん。
キミトドの話
必然性のことを考えると、浮かんでくるのが、君に届け(キミトド)の話。キミトドについては、この記事で書いているけども、要は、誰にでも優しく正義感の強いさわやかボーイでクラスの人気者の風早君と、生真面目で暗く見られがちな爽子との、くっつきそうでなかなかくっつかないみたいな、青春じっれったラブストーリーである。ここのところキャッチアップできていなくて、僕のキミトドは12巻くらいで止まっている。とはいえ、とても面白くて、一気に読んだ。
※以降は、少々のネタバレを含むので、これからキミトドを読むぞという遅れてやってきたルーキーは気を付けてください。
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楽しく読むことはできたんだけど、僕にはひとつ疑問が残っていた。あくまで、12巻くらいまで読んでの疑問だから、その後回収されているかも知れないけども。
「なぜ風早は爽子を好きになったのか。」
爽子が風早を好きになるのは理解できる。根暗ホラーキャラとしてクラスで避けられていた爽子に対しても、分け隔てなく(むしろガンガンアタック気味に)接してくれる風早君。そんな人他にいない状況では、風早は爽子にとって特別に大切な存在になるだろう。そらそうや、と納得感ある。
では、風早君はなぜ爽子を好きになるのか。建前はわかる。一日一善をモットーに、またとにかく素直で屈託なく、ひた向きに生きている爽子に惚れたとか、ひと目惚れ説もあると思う。
でもさぁ、風早には爽子以外にもいっぱい話をする人がいるし、風早はいろんな人のいいところ見つけるのがうまいんだろ?だったら他の子のいいところだって拾い上げて、好きになることもできるのに、なぜ爽子だったのか。キミトドでは、周りのお友達たちも、けっこういい人揃いで、それぞれが、それぞれの悩みや不安やなんやかやと戦いながら、健気に生きてる(すごくいいと思う)。みんないい子たちなのに、なんで爽子なの?
仮説というか、あり得るとしたら、まぁこうかなぁって思ってたのは、こんな感じ。
- ひと目惚れだった。好みのタイプだった
- 爽子は風早が感知できる恋愛対象の中で最もいい子だった
- 誰にも相手されていない爽子なら落とせると思った
3はリアルだが、ことキミトドのような爽やかラブストーリーのメインストリームに置いてはこれはないと思う。また、建前上は2を選びたくなるが、上述のように、周りの子たちもいい子揃いであることと、風早は人のいいところを見つける力に長けていると思われる点で、これが当たり前のように爽子に落ち着くというのは腑に落ちない。
ということで、消去法により、1というのが、僕にとっては納得感が高い。(ほかにあるですかね?)
まぁ、もう1なら仕方ねぇや。そうかそうか。それならそれでいいと思うよ!
(あと、この辺の解釈は人それぞれだから、皆さんの意見も聞いてみたい!)
でもね、いや、あったかも知れない、僕が見落としてるだけで、あったのかも知れないけど、ファンタジーならばさ、「あのとき、みんなはこういうこと言ってた(やってた)のに、 黒沼(爽子)だけは違った。俺にとってはそれがすっごく嬉しくて、それで救われて、そこから明確に、俺は黒沼のこと特別だって思うようになったんだ」とかそういうのがもしあったら、すごく納得感あるのになぁ。
いや、あったかも知れない。あったらごめんなさい。また、12巻以降で、そういうのあったらごめんなさい。続き読みます。
リアルの話
グダグダ書いてしまいましたが、ではではこの現実世界で、あなたは、あの人は、僕は、どういうきっかけで人を好きになるのか、というところを考えたいと思います。
この記事に、今のパートナーを選んだ理由というのを調査しました、ということが書いてあった。一部引用する。
今のパートナーを選んだ理由について聞いてみたところ、全体では、「性格」が52%で最も高く、次いで、「優しさ(思いやり)」(46%)、「フィーリング」(40%)、「安心感」(36%)が3割以上で続いた。「容姿」で選んでいるのは4人に1人にとどまり、半数以上が「性格」といった内面で選んでいることがわかった。
(http://news.livedoor.com/article/detail/8228672/)
要は、容姿より、その他の部分というか内面で選んだ人が多かったという内容。そういえば、この前のリーガルハイでは整形美人との離婚訴訟が取り上げられていて、ここら辺の議論が法廷でなされていた。容姿でパートナーを選ぶことを全力の理論で肯定するところが、すごい迫力で、かつよく理論武装されていて、すごかった。
それはそうと、性格とか内面で選んでも、容姿で選んでもいいけど、僕が気になるのは、あなたの中のナンバーワンを選んでいるのか、否かということ。
ちなみに、リーガルハイの離婚訴訟の設定では、容姿でナンバーワンと確信したから求愛した、と明確にナンバーワンだから選んだと言っている。
さて、あなたのパートナーは、あなたが好意をよせるあの人は、あなたにとってナンバーワンなのか?ナンバーワンでないならナンバーなんなのか?*1
いかがでしょうか。(あ、合う合わないでナンバーワンはありそうですね)
みんな!ナンバーワンだよ!
では、僕はどうかっちゅうことについて、考えてみた。で、結論は、ずるいかも知れないけど、僕にとってはそこそこかわいらしい女子はだいたいナンバーワンだよって思った。そして、縁あってパートナーとなった人は、さらに磨きをかけてナンバーワン以上の女神的なポジションに押し上げちゃう、って感じ。大丈夫かこれ。*2
学生のころから、ずーっと考えてたことがあって、それは、自分の周りにいて、仲良くしてくれるような子たちはだいたいみんないい子、多少好みはあっても優劣はつけられない、みたいなこと。それなりに身なりをちゃんとしている子なら、その気になれば、だいたい必ずいいところはみつけられるし、足りないところは補ってあげたいって思うじゃん、てこと*3。
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だから(だいたい)みんな!ナンバーワンだよ!
うーん。思慮深いとかそうでもないとか、感情的になりやすいなりにくいとかという評価は下せるけど。でもそれは、顎が出てるとか鼻が上向いてるとか、そういうのと同じだよね。お金に細かいから付き合えない、とかさ、そういうのは性格をみているようでみてないと思うし。ドラえもんのキャラクターじゃないんだから、人はそれぞれいろいろ考えて、悩んで、わかんなくて、だいたいそれでも頑張って生きてるんだろうから、なんか切り捨てられないというか。その人のいいところを見つけられない自分の力不足を反省すべきだと思ってた。あくまで自分の場合で、これが正解だと思ってる訳ではなくて、なんか前からそういうことを考えてたっていう話です*4。
おわりに
そんなフラットな観点から、はじめは縁で付き合うことになった妻だけども、そこから僕が結婚を意識したのは、やっぱり何か特別なものを感じたからなのだと思う。確実にいえることは、妻は心底誠実な人だということ。ここまで誠実な人と結婚できるというのは幸せなことだと、確信できたから、結婚できたんだと思う。あと、その前に、縁ってなんだよっていう考察が必要と思った。
そして、パートナーを選んだ理由と、そのパートナーと結婚したいと思った理由については、切り離して考える方がいいのかも知れない。複雑なんだね。とりあえず今日はここまでといたします。
にちりんにちりん♪
※11月08日追記
いただいたコメントから、考えがちょっと変わってきました。
爽子はもちろん魅力的な子なので、風早くんはそれを認めつつ、「俺じゃなきゃだめだ」とか、「俺が一番に爽子の魅力に気づいた」っていうところから、爽子を特別な存在として意識するようになった、とかそういう感じだとすると納得感高いかもしれないです。
あと、相手にとって特別な存在であることは、自分にとっても特別である、よってその相手は自分にとっても特別な存在である、という考え方もあるかも。特別な存在になる、ということは、必ずしも互いに独立に成し遂げることではないのかも知れませんね。引き続き、考えていきたいです。ご意見もお待ちしてます。